2011年3月9日水曜日

Judgment

2日間続いた波も今日はわずかに残っていただけ。
干潮時に少しできそうでしたが、今日はサーフィンを諦めてゴールドコーストで開催されているASP第1戦のクイックシルバープロをライブ観戦することにしました。ジャッジに携わる者にとって、毎年ASPの緒戦はシーズンのジャッジの傾向を左右する大事なイベントです。もちろん日本国内の試合にも影響します。
結果はご存知のとおりケリーが僅差でタジを破り貫禄の初戦優勝を飾りました。波はあまり良くなかったのですが、全てのラウンドで接戦が多く見ごたえのあるイベントでした。

肝心のジャッジの方ですが、ファイナルではケリーの1本目を5点としたためその後ジャッジが苦しんでいる様子がわかりました。1本乗る度に点数が発表されるまでかなり時間がかかっており、終了間際でもなかなか得点がコールされずにひやひやでした。結果論ですがケリーの1本目を6点台にしていたらもう少し各ライディングの得点にばらつきが出たように思えますが、この勝負ケリーの勝ちは間違いありません。苦しんだ末のナイスジャッジだったと思います。
イベントを通して全体的な感想ではベーシックなターンやリエントリーの質の差がしっかり評価されていたと思います。縦に行けないポジションでのカービングも、パワフルにえぐっているものは加点されていました。
エアーについては昨年ほど加点されていないような印象でしたが、ビッグエアーや難易度の高いものについては正等に評価されていたと思います。ただ、昨年このゴールドーコーストに続いて行われたプライムイベントで、終了間際までタジがコンビネーションで圧勝と思われた土壇場に、ジョシュ・カーが特大エアーを連発して10点満点を含む大逆転をしたことで、昨シーズンのエアーに対する評価基準が見直された事もあるので、今後新しい世代がとんでもない技を入れてきた場合はその都度見直されて行くことも考えられます。
ちなみに、ケリーがファイナルで見せたような浅いエアーや、ジョーディーのスーパーマンスタイルについてはあまり点が付けられていませんでした。
このイベントで最も評価されていたのがタジのターンです。ポジンション、高さ、返しの速さは現時点ではNo.1だと思います。サーフィンはやっぱりベーシックなターンを極めることが一番ですね。

さてと、ここからが本題。
Alaiaのコンテストのジャッジ基準について先日少しお話しましたが、そもそもAlaiaの大会そのものがお祭みたいなものなので、格好良いのライディングが一番!ということで。
今年もやるのか、Alaia meet。

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