2011年3月16日水曜日

・・・

あの地震の時、私は勇一PROのサーフボード工場Gear'sに居ました。
あまりの激しい揺れに皆で外に飛び出しました。地震が収まり工場に戻ると、山積みになっていたサーフィン雑誌は崩れ、壁のラックからは新品のサーフボードが床に落ちているといった状況でした。
その状況で勇一PROは「皆、怪我がなくて良かったよ。」と。

被災地の皆様には、心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

個人的に東北は思い入れの深い場所です。

南東北

北東北

自分の周りでは米、パン、お餅などの食材、ガソリン、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなども買うことが困難になってきています。

予期せぬセットの波が入りメラメラと目の前にそそり立つ波を見た時や、ゲッティングアウトの時にアウトから乗って来るサーファーとの接触を避けるのもちろん、ライディングのラインを邪魔しないように、その状況を冷静に判断して最善の道を選択するなど、海の中では瞬間的に判断するのはよくあることだと思います。
間違った判断でメチャクチャに波に巻かれ、息も絶え絶えといったことが何度もありました。
今、目の前で起こっている事だけで判断するのではなく、被災地の方々の為にも、正しい判断ができるよう、自分にできる小さい事からでも進めて行きたいと思います。

2011年3月10日木曜日

Poor wave

今日も昨日と同じようなコンデションでしたが・・・
良く見ると昨日より波の高さがあったので、もしかしたら間違って良い波に乗れるかもしれないという気持ちで海に入りました。しかし間違いで良い波には乗れませんでした。
2時間粘って一度だけ胸近いセットのベストポジションに居合わせましたが、緊張しすぎてずっこけてしまいました。
そんな感じで、気温も水温もテンションも下がりましたが天気が良くて気持ちよかったです。

2011年3月9日水曜日

Judgment

2日間続いた波も今日はわずかに残っていただけ。
干潮時に少しできそうでしたが、今日はサーフィンを諦めてゴールドコーストで開催されているASP第1戦のクイックシルバープロをライブ観戦することにしました。ジャッジに携わる者にとって、毎年ASPの緒戦はシーズンのジャッジの傾向を左右する大事なイベントです。もちろん日本国内の試合にも影響します。
結果はご存知のとおりケリーが僅差でタジを破り貫禄の初戦優勝を飾りました。波はあまり良くなかったのですが、全てのラウンドで接戦が多く見ごたえのあるイベントでした。

肝心のジャッジの方ですが、ファイナルではケリーの1本目を5点としたためその後ジャッジが苦しんでいる様子がわかりました。1本乗る度に点数が発表されるまでかなり時間がかかっており、終了間際でもなかなか得点がコールされずにひやひやでした。結果論ですがケリーの1本目を6点台にしていたらもう少し各ライディングの得点にばらつきが出たように思えますが、この勝負ケリーの勝ちは間違いありません。苦しんだ末のナイスジャッジだったと思います。
イベントを通して全体的な感想ではベーシックなターンやリエントリーの質の差がしっかり評価されていたと思います。縦に行けないポジションでのカービングも、パワフルにえぐっているものは加点されていました。
エアーについては昨年ほど加点されていないような印象でしたが、ビッグエアーや難易度の高いものについては正等に評価されていたと思います。ただ、昨年このゴールドーコーストに続いて行われたプライムイベントで、終了間際までタジがコンビネーションで圧勝と思われた土壇場に、ジョシュ・カーが特大エアーを連発して10点満点を含む大逆転をしたことで、昨シーズンのエアーに対する評価基準が見直された事もあるので、今後新しい世代がとんでもない技を入れてきた場合はその都度見直されて行くことも考えられます。
ちなみに、ケリーがファイナルで見せたような浅いエアーや、ジョーディーのスーパーマンスタイルについてはあまり点が付けられていませんでした。
このイベントで最も評価されていたのがタジのターンです。ポジンション、高さ、返しの速さは現時点ではNo.1だと思います。サーフィンはやっぱりベーシックなターンを極めることが一番ですね。

さてと、ここからが本題。
Alaiaのコンテストのジャッジ基準について先日少しお話しましたが、そもそもAlaiaの大会そのものがお祭みたいなものなので、格好良いのライディングが一番!ということで。
今年もやるのか、Alaia meet。

2011年3月5日土曜日

Fish Fry

昨日紹介したGrantさんが主催するAlley Fish Fryが今年も3月6日(明日)にゴールドコーストで開催されます。
日本のFish Fryはフィッシュはもちろん普通のサーフボードやロングボード、SUP、Alaia・・・何でもありの状態になっていますが、Grantさんのホームページを見る限りこちらはフイッュ+変な板という感じです。Mini-Simmonsは今ではすっかり変な板ではなく定番になりました。
このオモチ(大盛り)は100kgくらいまでOK?

2011年3月4日金曜日

Suggested Finless Surfing Criteria

今朝フォロアーのGrantさんから、Tom Wegner氏からのメールが転送されてきました。Grantさんどうやら世界中のAlaia乗りに向けて発信したみたいです。
そのメールには新しく作られた動画が添付されており、Alaiaを取りまくこの5年間の流れがとても良くわかる構成になっています。
中盤以降はエポキシのフィンレスボード"Seaglass”のシーンが沢山出てきますが・・・いずれにしてもとても面白い映像です。
来週末にNoosa Longboard Festivalが開催されるとのことで、そのイベントの中でフィンレス部門も行われます。Alaiaクラスではなく"Finless"としたのは、Alaia以外の乗り物でもOKということでしょう。
私には少し難しくてよくわかりませんが、この映像に出てくるラスタビッチやフィンレスライダーの動きが、現在のフィンレスサーフィンの評価基準として提示されているのではないでしょうか。
AlaiaのパイオニアであるTom Wegner氏が開発したフィンレスボードとAlaiaの戦いになります。

2011年3月3日木曜日

Ate logo

今日は久しぶりに陽が射しましたがとにかく寒かった。
波の方は少し西よりのうねりが入ったものの長続きしませんでした。チェックしたときはそこそこのサイズがありましたが、入ったとたんにセットが入らなくなり、乗れないし寒いし1時間で上がりました。

不完全燃焼で海から上がると、勇一Proから友人が訪ねてくるとの連絡があり急いでGear'sへ。日系ブラジリアンのホドリゴくんは昨年のFish Fryでたまたま我々のスペースの隣に居合わせたのですが、その時自作のウッドボード2本を砂浜に並べただけのシンプルなスタイルにこのイベントの原点を見せられた思いで我々も共感し意気投合しました。そのホドリゴくんが今月ブラジルに帰国することになったのですが、日本を離れる前にどうしても勇一Proのオモチが欲しくて、先週住所だけを頼りに浜松からGear'sへやって来ました。
そして勇一Proはその熱意に応えて、あっという間にオモチを完成させました・・・帰国に間に合って本当に喜んでいました。我慢できなくて明日浜松のホームポイントでサーフィンするそうです。今日は自作のAlaiaを持ってきてくれました。周りにAlaia乗りがいないため独学で作ったとのことですがとても良くできています。左の1号機はほっそいな~ライディングの調子も上がってきたとのことで、ブラジルに帰ってAlaiaのパイオニアを目指すそう。(写真はホドリゴくんのブログからお借りしました。)
がんばれ!桐はあるのか?そしてホドリゴくんから勇一Proに焼きペンアートが施された桐のプレートがプレゼントされました。かわいい。
彼はサンパウロの近くのpraia do tomboというビーチがホームポイントで、そこでお兄さんと一緒にサーフロッジを経営するそうです。再会を約束してお別れしました。ブラジル行ってみたいな。
Ate logo~また会おう!

2011年3月2日水曜日

Lake Surfing

今日は晴れると思っていましたが、残念ながら雨模様。
波も相変わらず小さいままです。引きに合わせて入ろうと思っていましたが、波がコンスタントにブレイクするポジションには意外に人が多かったので今日はパスすることにしました。皆さん寒い中頑張ってます。

さて、某サイトで人工波の動画を見ていたら、淡水の力の無い波でAlaiaや小さなフィンレスボードで上手にサーフィンしているシーンがありました。乗ってしまえば揚力で沈みませんが、淡水だと木の比重がさらに重くなるのでパドリングやテイクオフはかなり難しいと思われます。

このシステムは自然の池や湖に人工の波を起こすものみたいですが、この動画に出てくる池?はおそらく人工的に作られたプロトタイプのプールのようなものではないでしょうか。オイルのようなとても綺麗な波です。

こちらはボートの引き波でのLake Surf。昨夏Alaiianチームも参加しました。
これもひとつの方法です。
この川高氏の動画は、一見簡単そうに見えますがフィンレスのクークボックスなのでかなりの技術が要求されます。
波の無いときにいつでもサーフィンできるのは、サーファーの夢でもありますが、日本のウェーブプールは残念ながら全て無くなってしまいました。島国の日本はたとえどこに住んでいても、数時間頑張れば本物の海に行けるからなのでしょうか。
人工波のシステムが必要なのは大陸の海から遠いところに住む人達なのかな。なんて考えながら色々と調べていると、湖でサーフィンしているサーファーが沢山いることに驚きました。特にこの波はいい感じです。面もきれいで地形は最高。ただ想像を絶する冷たさだと思います。世界中には自分の置かれた環境に負けないコアなサーファーが沢山いるものです。
この記事を書いていて、さっきの波で入らなかった自分がなんだか情けなくなりました。
夕方もう一回狙ってみよう。

2011年3月1日火曜日

March

今日から早いもので3月です。
先週の春一番が吹いたときと違って、再び寒くなってしまいました。
ただ、あとちょっとで春が来るのは間違いないので今から待ちきれません。

ひとつ残念な事は、ウェイティングだったエディが昨日をもって今シーズンの開催がキャンセルになりました。もっとも1月21日にコールがかかって、直前に延期になった時点で今シーズンの開催は事実上無くなったと思われましたが・・・
ただ当日は選手もスタッフもギャラリーも、本番同様にかなり盛り上がっていましたね。
今日はGear'sにさりげなく貼られているエディのポスターコレクションをご紹介します。
全ての年のポスターがあるわけではありませんが、このポスターはその年によって、販売されていたり非売品だったりで一部のものはかなりプレミアムになっているみたいです。自分が一番好きなのは、上から2番目のブロック・リトル。1990年のこの大会は、日本から出場した久我選手が大活躍したので覚えている方も多いと思いますが波は25ftプラス。天気が悪くてその大会の写真はほとんどモノクロで恐怖感も倍増していました。この大会の優勝者はクレバーに波を見極めたケオニ・ダウニングでしたが、この日ヒーローになったのはものすごいエアドロップをメイクしたリチャード・シュミットと、最後のエアーで吹っ飛ばされたけどほとんどチューブをメイクしていたブロック・リトルです。今でも強烈に覚えています。最高に格好良かったです。

それから、個人的にエディで思い出す事があります。
今から20年くらい前にハワイに行った時に、いつも髪を切ってもらっていた女の子に、来週サーフィンの試合があるから出てみない?と声をかけられてとまどっていると、主催者が友達だから明日3人でランチしよう、と言う話になってしまいました。
何だかわからないうちにホテルのレストランで待っていると、そこに現れたのはエディ・アイカウの実弟で第1回の優勝者であるクライドさんでした。超一般サーファーの自分はちびりそうになるくらい緊張して何を話したか覚えていませんが、別れ際にエントリー用紙に、ここで何かあったらいつでも連絡してこいと言って電話番号を渡してくれました。今でも宝物です。もちろん電話なんかできるわけないですけど、大会期間中ずっと夫婦で声をかけてくれました。クライドさん還暦を越えた今でもエディに出場しています。去年もでかいの行ってました。本当のリアルマンです。
少しでもそんなオヤジになれたらと思います。
まずは勇一Proに追いつかないとね。