2014年2月6日木曜日

No grab

今日も寒いです。波はなくなりました。
せっかくの休日は早朝からPipe Proのライブ観戦です。

Pipe Proは毎年楽しみにしているイベントで、個人的にはマスターズより好きです。
現代のマスターズでは見れないパイプローカルや日本のプロの活躍も見れます。
そして今年はとうとうケリーも参戦しました。
今日はそのケリーについてお話したいと思います。

パイプラインはレフトの巨大なチューブの波ですが、コンテストではいつの間にかレギュラーフッターが有利になりました。
それはグラブレールのテイクオフとチューブコントロールの普及です。
グラブレールは60年代から見られたテクニックですが、一番印象に残ってるのは1982年の腕を骨折していながらマスターズで優勝したマイケル・ホーです。(今日ファイナルに残ったメイソン・ホーが一人7’クラスの板に乗っていたのがお父さんと対象的でした。)
同じころに普及したスラスターとあわせてレギュラーフッターもパイプで勝負ができるようになりました。それでも、当時はトム・キャロル、デリク・ホー、オッキーといった歴史に残るグーフィーフッターが勝っていましたが、90年台前半にケリーが勝ってからレギュラフッター優勢の時代になりました。
ちなみにグーフィーフッターの最後のパイプマスターは2000年のロブ・マチャドです・・・
















パイプラインの試合では現代ではほぼ100%のレギュラーフッターがグラブスタイルでテイクオフします。
体重を後継にして体ごと波の硬いフェイスに預けてパーリングを防ぐとともにポジションをキープしそのままチューブをメイクします。
そしてこの形を完成系にしたのがケリーですが、今日の試合ではノーグラブに拘ったように見えました。とくに波の良かったラウンド4では、パーフェクト10を含めてすべての波をノーグラブでテイクオフしました。

久しぶりに見た、3点支持ではなく両足だけで板の上に立ち上がる姿はスリリングでとても格好良かったです。
































明らかに難しく高度な技術であり、一つのテクニックとして今後のジャッジングにも大きな影響を与えるライディングだったと思います。
今年は残念ながらジョンジョンとJOBが敗退してしまいましたが、それを帳消しにするケリーのノーグラブでした。

最近では小さい波でも掘れあがるとレールを掴んでしまう一般サーファーの私ですが、ちょっとノーグラブを意識してみたいと思います。

Heats on Demand Round4 Heat3は必見です。

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